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築40年の賃貸型集合住宅を再生するプロジェクト「粕屋町仲原のリノベーション」。

12日(水)にオーナーとともに現地調査を行いました。現在、空室の一室を実験的に改修し、他の部屋については、その後の借り手の反応が良ければ継続改修していく計画です。間取りは同時期の公営住宅型の3DKで、構造的に間取りの変更は難しいですが、襖や鴨居の高さが心地よく、何かできそうな予感がしています。集合住宅の設計はまだ見ぬ住み手の生活を想像しながらの作業となりますが、まずは期待に応えられるような提案をするために産みの苦しみに入ります。

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先日、友人から電話があり、「知人に15坪ぐらいの飲食店(居酒屋)の開業を考えている人がいるのだけれど、小規模の店舗設計もしてもらえるの?」という問い合わせをいただきました。もちろん、答えは「Yes」。こういう問い合わせをよくいただくのですが、「小さいのは犬小屋からでも、それが建築と呼べるものであればお引き受け致します。ただし、安かろう、早かろうが最優先、デザインなんて二の次だと言われる方には、私の作業はご迷惑をおかけすると思いますのでお断りしています。建築にデザインの可能性を感じていらっしゃるクライアントのご依頼であれば、小規模であれローコストであれ、可能な限りご協力致します」といつもお答えしております。

一言で言えば、おもしろそうな仕事であれば、できる限り挑戦したいと考えおります。設計事務所への相談は、敷居が高いと感じる方もいらっしゃるようですが、まずはお気軽にお問い合わせください。計画の可能性を広げるために設計事務所はあるのです。

この度、2014年7月に竣工しました「弥生が丘のクリニック」をWORKSに追加しました。今年の夏はほとんど晴れ間がなく、竣工写真を撮り終えるまでに二ヶ月かかりました。休みごとに撮影のご依頼をかけては、雨で延期の繰り返しでしたが、荷物や車の移動に快く応じて頂いたクライアントに感謝、感謝です。末永く地域に愛される診療所、そして建築となることを心より祈るばかりです。

現在施工中の原古賀のリノベーション。内装工事も残すところ塗装工事のみとなりました。内壁がOSB合板の共用部は、色の濃度を色見本にて確認し、明日より塗装工事が始まります。各個室の壁は、今週末にクライアントと一緒に塗ります。セルフ施工というのは初体験ですが、クライアントも前向きな方ですので、週末が楽しみです。

 

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先週末は青年会議所の全国大会で松山に行ってきました。四国には見たい建築がたくさんあるのですが、タイトなスケジュールと台風接近のため、建築を見ることも観光もできませんでした。後ろ髪を引かれつつ帰路につきましたので、いつの日か必ず再訪し、四国建築三昧の旅を実現したいと思います。

全国大会では様々なフォーラムが準備されているのですが、今回は星野リゾートの「星野佳路」さんの基調講演が印象的でした。正直に言うと、あまり詳しく存じていなかったのですが、参考になるフレーズが多く刺激的でした。

ホテル業は開発・所有・運営からなるそうなのですが、バブル崩壊やホテル飽和状態に直面し、経営方針の見直しが迫られた際に、「運営」に特化したホテル業を選択し、現在に至っているとのことでした。運営の肝(きも)は「人」。限られたリソース(従業員)で、最高のホテル「運営」を行うための五つのキーワードのお話しでした。

1.ビジョン・価値観の共有

2.コンセプトへの共感

3.情報とプロセスの共有

4.醍醐味満喫

5.自分でコントロールするキャリア

建築をつくる過程で携わる施主や現場代理人、職人たちを一つのチームと考えると、この五つのキーワードは、私たちの業界でも置き換えて考えられるなあなどと聞いておりました。きっとこれらのキーワードが共有できるチームであれば、できる建築はもっと豊かになるはずですので、今後は、この言葉たちを意識していきたいと思います。

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建築とまちについて

2014年10月10日

本日の朝一番は、「原古賀のリノベーション」をお願いしている友人の大工が、別の現場で動けないということで、壁の色見本を取りに行くことにしました。場所はみやき町の石貝団地付近と聞いて、かっこいい団地の給水塔と鳥栖の若手建築家ユニット「class」が手掛けた「nido」という住宅群を思い出しました。しかし、現場に行くと、nidoの住宅群が見当たらない。何ごとかと思いきや、それらを覆い隠すかのように別の住宅群。試行錯誤を重ねて、この地域の風景の新たな個性としてつくられた住宅群は、その意図を少しも汲み取られることなく、経済社会の凡庸なレイヤーで上書きされてしまったのです。経済至上主義の住宅販売を完全に否定することはできませんし、決して、覆い隠してはならない、デザインがどうのこうのと言いたい訳ではありません。

私たちが建築をつくるとき、施主のための建築だけでなく、まちに対する建築のあり方を同じように考えながら、建築をつくります。次に周辺で設計する建築家は、その意図を読み取り、それぞれの「まち」の解釈と修正を加え、建築をつくることで新たな「まち」の展開をつないでいきます。その思考をつなぎ、「まち」を豊かにすることで、人を元気にしていくことが設計者の使命だと私は思います。少しでもそのことを意識していれば、新たな住宅群も今とは異なるものができたはずだと思うのです。

まちを豊かにするチャンスはどの建築にもあります。その機会と真摯に向き合う設計者が一人でも増えれば、「まち」はもっと豊かに、もっと楽しくなるはずです。建築にはそんなチカラが必ずあるのです。

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前職のNKSアーキテクツの作品「行橋の住宅」が住宅特集2014年10月号に掲載され、表紙にも同作品の写真が採用されています。「行橋の住宅」は最終的には私の担当ではなかったのですが、プロジェクト当初に何度か打合せに同席させて頂きました。「ルイス・カーンのコーマン邸が好きなんです」、「終の棲家として、美しい住宅をつくりたいんです」と、最初の打合せでクライアントが話されていたのが強烈な印象として残っています。とても素晴らしい住宅です。是非ともご覧下さい。JT00018495_cover

7月末に竣工し、8月18日より移転開業されている「弥生が丘のクリニック」こと「ごんどう皮膚科」の竣工写真の撮影が28日(日)に完了しました。撮影は建築写真家のテクニスタッフ針金洋介氏。8月初旬より休診日の日曜日ごとに撮影を試みたのですが、今年の夏は晴れ間がほとんどなく、竣工から二ヶ月も日曜の青空を待ち続けました。竣工写真のアップについては、もうしばらくお待ちください。

クライアントの院長先生には、毎週お手数をおかけしたのですが、快く対応していただき感謝、感謝です。院長先生との出会いは、約二年前。ホームページを見ていただき、問い合わせのお電話をいただきました。ひょうひょうと軽い足取りで当事務所に来られた先生は、歳も同じで開業した時期も同じということで、初対面から親近感を持ってお打合せをしていただきました。初回の企画提案で設計契約を即決、「このクリニックを代表作にして、飛躍の足がかりにしてください」と。まだ作品と言える作品もない、開業してから1年4ヶ月ばかりの頃のお話し。感謝と言う言葉だけでは表現しきれない感動をこの出会いでいただきました。

引渡し後、「立派なクリニックができました。あとは私が使いこなせるかどうかです」と先生。今、私にできることを出し切ったつもりではいますが、もっと能力があれば、もっといい建築ができたかもしれない。飽くなき建築の道は続きますが、この二年に渡るプロジェクトは、様々な学びと気づき、そして、多くの経験をさせていただく機会となりました。これだけお世話になったのだから、飛躍しないわけにはいきません。

二年間ありがとうございました。そして、今後も建築共々よろしくお願いいたします。

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27日(土)は福岡で行われた建築イベント「ARCH(K)INDY」(アーキンディ)に参加してきました。このイベントは、福岡の建築家の清原昌洋さんとイノウエサトルさんが中心となって、日本のみならず海外で活躍されている若手建築家を招いて行われているもので、今回で13回目のイベントです。今回からお友だちのナガハマデザインスタジオのお二人が、運営に関わられるとのことでお誘いをいただき、恥ずかしながら、今回が初参加。久しぶりに刺激をいただき、この企画自体も折りを見て触れさせて頂きたい貴重なイベントだと感じました。

今回のゲストは「森田一弥」さん。京都で左官職人の経歴を持たれる異色の建築家。レクチャーの内容もそうですが、口調や人柄など、建築だけでなく人間としても魅力のある方だと感じました。氏のお言葉に合わせて、これまでの自分の仕事を振り返ると、設計や現場で感じた違和感を言語化でき、また、自分に不足しているものを感じる貴重な場となりました。

建築の魅力に「時間」があります。日常の建築では、コストやメンテナンスフリーなどの条件によって排除されがちですが、時間とともに建築の価値が増していく、人とともに歳を重ねるごとに深みがでるようなものがつくりたいのだと改めて思いました。

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この度、2014年5月に竣工しました「四隅のいえ」をWORKSに追加しました。引っ越されてから3ヶ月が経ち、家具の入った内観を撮影予定ですが、連日の雨で延期に次ぐ延期。晴れ間が続いてほしいものです。

 

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